骨盤矯正のAKA(関節運動学的アプローチ)博田法とはどんな治療??
2017年06月12日
AKAは、Arthrokinematic approach(関節運動学的アプローチ)の事を言います。
当院の骨盤矯正は歪みを治す治療と骨盤の関節の動きを良くする治療法を組み合わせて痛みやしびれ、姿勢や動きを改善させる治療法をしています。特に佐賀県ではほとんど治療する術者がいないAKA-博田法を私はかれこれ10年勉強し技術を磨いております。習得が難しいAKAは7年修行してやっと動きがわかるようになりますのでこの技術がなかなか佐賀県に上陸しにくいのは学べる場所が少ないからだといわれております。
それではこの治療法についてご紹介致します。
AKA-博田法は、1979年に博田節夫先生により開発された治療法で、「関節運動学」及び「関節神経学」に基づき、関節の遊び及び関節面の滑り、回転、回旋などの関節包内運動を改善する治療技術の事を言います。
この治療法は本来、硬くなった関節の動きを良くする治療のために開発されたものですが、その過程で痛みやしびれに著しい効果を示すことが分かり、現在では痛みの治療法として有名です。
AKAの研究により、痛みのほとんどは関節に原因があり腰部椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などの神経系の症状がある方でも効果があることが分かってきました。
慢性的な肩こり、腰痛、股関節動きが悪い方、膝の痛みがある方の原因の多くは、仙腸関節(せんちょうかんせつ)の動きが悪いことによって起こるといわれています。
仙腸関節は正常で3ミリほど動きますがこの動きが小さくなると、膝や腰、肩などいろいろな場所の関節包内運動(=関節の遊び、回旋、回転、滑り)に障害が起き、周囲の筋肉に痛みが生じます。
AKA-博田法は、動きの小さくなった仙腸関節と痛みの出ている場所の関節を動かして、関節包内運動を正常化させる治療法です。
AKA-博田法の長所は整体、カイロプラクティックとは違い、『バキッ』や『ボキッ』などの音が聞こえたり強い矯正ではありません。関節解剖学的かつ関節機能学的理論が中心で行われますので症状を悪化させる危険がないことや、原因となっている部分の治療になりますので痛み止めや、筋肉のマッサージと違い、より本質的な治療方法であることです。
AKAの治療効果が出ると直後より体の動きが良くなり、痛みも軽快します。AKA治療では痛い思いをしないですむだけでなくすぐに効果が分かり、私たちも痛みの鑑別診断・治療が有効になりその後の治療経過も判断が可能となります。